同性カップル等パートナーシップ制度の導入へ向けて市長が正式に諮問しました/人権施策推進会議(2018年度第1回)

同性カップル等パートナーシップ制度の導入へ向けて市長から「諮問」がなされました

ついに本日、市長から正式に『諮問書』が出されました!

『同性カップル等パートナーシップ制度』の導入について『人権施策推進会議』に答申を求めたのです。

同性カップル等パートナーシップ制度に関する諮問書

同性カップル等パートナーシップ制度に関する諮問書


全文を記します。

横市人第23号
平成30年(2018年)7月9日

横須賀市人権施策推進会議委員長様

横須賀市長 上地克明

横須賀市の人権施策に関する意見について(諮問)





『横須賀市人権施策推進指針』は、『横須賀市人権都市宣言』の人権尊重の理念に基づき、人権施策推進のガイドラインとして平成21年1月に策定しました。

策定後、10年近くが経過し、社会情勢の変化により人権課題は複雑化、多様化しており、指針も時代に即した内容が必要となっています。

また、性の多様性を尊重する取り組みとして、同性カップルが自由な意思によるパートナーシップ宣誓を行い、市が証明書を発行する制度の導入についての要望が出ています。

このような状況を踏まえ、下記の事項について、貴会議のご意見を賜りたく、人権施策推進会議条例第1条の規定により諮問します。

【諮問事項】

  1. 『横須賀市人権施策推進指針』の改定について

  2. 『同性パートナーシップ制度』について




これによって、今回から『人権施策推進会議』は同性カップル等パートナーシップ制度について議論をしていきます。



ここまで、長い道のりでした

フジノが『性的な多様性の保障』に取り組み始めて11年くらいになります。

まず徹底したのは、こどもたちの命を守ることでした。

優先順位をつけて取り組みを進め、まずは教育委員会への提案を中心に行ないました。

そして、教育委員会との様々な取り組みが軌道に乗ってきた頃、フジノは大人への取り組みにも並行して動き始めました。

フジノが『性的な多様性の保障』に取り組み始めたスタートの頃から、同性婚のかわりに何とか地方議員として実現できることはないかと考え続けてきました。

国が『同性婚』に舵を切る様子は全くありません。

しかし、国が全く動かなくとも、地方自治体としてできることがあるはずだと考えました。

(自殺対策へ取り組んできた経験から、国が動かなくとも地方自治体が先んじてできることはたくさんあることを知っていました)

そう考えて、いろいろな国々の取り組みを調べてきました。

こうしてフジノは、まず2013年3月議会でこのような提案をしました。

「同性カップルを横須賀市長が祝福する取り組みを行なうべきではないか」

そう、証明書ではありません。

『祝福する』という提案をしました。

今でこそパートナーシップ制度は全国に広まりつつあります。

いくつもの自治体が証明書を交付しています。

しかし、フジノが提案をした2013年3月当時はパートナーシップ制度に関する議会質問は、全国でほぼゼロでした。

フジノが調べた限りでは唯一、2012年6月8日の渋谷区議会・本会議で長谷部健議員(当時)が証明書の発行を提案した質問のみです。

今でこそ渋谷区は条例を持っています。

しかし当時の区長の答弁は

「難しいことをいうようでございますけれども、自治事務の範囲内として考えることはできるのかどうか、その辺についても研究する必要があるだろうと、このように思っております」

という極めて消極的なものでした。

その後もしばらくの間、渋谷区議会では動きがありませんでした。

一方、今では渋谷と同じく日本のパートナーシップ制度をリードする世田谷区ではどうだったか。

上川あや議員が初めて提案の質問を行なったのは、2014年9月議会なのでした。

当時、フジノが参考にしたのはドイツのハンブルク市が行なっていた『ハンブルク婚』でした。

ハンブルク市が条例によって同性カップルのパートナーシップ登録をできるようにしたものです。

まさに現在の日本のパートナーシップ制度ととても良く似ている仕組みです。

日本では国が動かない。

それならばあくまでも横須賀だけで実現できることを目指そうと考えた時に、とても有効だと感じました。

けれども渋谷区議会での質疑と答弁を見ると

「証明書の発行などの正面突破は難しいか」

とフジノは考えました。

そこでフジノなりに必死に考え出したアイディアが、『市役所の一室で市長が祝福をする』という方式です。

『市長が祝福をすること』は「実際には公的承認と同じ意味だ」と考えたのです。

証明書という『名』は取れなくても、『実』を取ろうと考えたのでした。

しかし、吉田市長は全く動きませんでした。

あらゆる別の角度からも提案を繰り返しました。何度も何度も提案をしました。

前市長は、かたくなに拒否し続けました。

その間に、渋谷区や世田谷区が2015年11月からパートナーシップ証明書の交付をスタートさせました。

無念でした。

けれども昨年2017年7月、想いを同じくする上地新市長が就任しました。

そして最初の質問の機会である2017年9月議会でさっそく提案をしたのです。

2017年9月議会での一般質問より抜粋

フジノの質問

一方、本市では今も同性カップル等の願いは置き去りにされたままです。

だから本市は選ばれないまちであり、世田谷区のような取り組みを進める自治体へみな引っ越していくのです。本当に情けないことだと思います。

しかし、上地市長が誕生しました。

多様性を前提とした共生社会の実現を目指す「誰も一人にさせないまち」を最終目標とするのが上地市長です。

前市長とは異なり、上地市長ならば、この公的承認の持つ重要な意義を理解して下さり、現に存在するたくさんの人々が愛する人との関係性さえ公的に認められない理不尽さを変えて下さると信じています。

そこで伺います。

【質問1】
今こそ本市も同性カップル等のパートナーシップ宣誓書を受領し、受領書を発行する公的承認の取り組みを実施していくべきではないでしょうか。

お答え下さい。


【質問2】
また、検討にあたっては要綱制定による世田谷方式での迅速な実行を強く推奨しますが、あわせてお答え下さい。

上地市長の答弁

【答弁1】
次に、同性カップル等のパートナーシップを本市が公的に認める取組みを始めることおよびその為の要綱制定についてです。

同性パートナーシップを公的に認める取組みについては、他都市の事例において携帯電話の契約など、効果がみられたことは承知しています。

さきほど藤野議員がおっしゃったようなことはよく理解しているつもりです。

この制度を本市も導入するかについては、やはり当事者の意向を伺いながら、『人権施策推進会議』において議論をしながら、前向きには進めていきたいというふうには考えています。


【答弁2】
なお、『要綱』による制度の内容については世田谷区など関係自治体からの運用状況などを聞きながら、研究をしてまいりたいというふうに考えます。

この上地市長の答弁がようやく今日実現して、『人権施策推進会議』での議論がスタートするのです。



ここからが新たなスタートです

ここまで本当に長い道のりでした。

しかし、ここからが新たなスタートです。

『人権施策推進会議』で配布された資料や当日の様子などを見ると、まだまだ苦難の道のりになりそうです。

具体的には次回のブログで改めて報告します。

どうか市民のみなさま、『人権施策推進会議』に注目して下さい。

よろしくお願いいたします!



日高庸晴先生の熱い講義に涙がこぼれました/LGBT自治体議員連盟・第2回研修会へ

「LGBT自治体議員連盟」の第2回研修会へ

今夜は時間が無いので、写真だけでごめんなさいね。

『LGBT自治体議員連盟』の第2回研修会に出席しました。

フジノはLGBTという呼称が好きではないので、正式名称を記しますね。

『性的指向と性自認に関する施策を促進するための地方自治体議員連盟』です。

会場の国立オリンピック記念青少年総合センター

会場の国立オリンピック記念青少年総合センター


都内で2日間にわたって研修が行なわれます。

LGBT自治体議員連盟・第2回研修会のちらしより

LGBT自治体議員連盟・第2回研修会のちらしより

共同代表の4名

共同代表の4名

日高庸晴先生の熱い講義

日高庸晴先生の熱い講義


フジノにとって日高庸晴先生のお話を伺う機会は、この10年間で何度目でしょうか。

それでも日高先生の膨大なデータに基づく地道な調査研究とたくさんの生の声を熱い語り口で語る姿に、またも涙がこぼれてしまいました。

研究者として、かつ伝道者として、日高先生ほど優れた方はおられないとフジノは常に感じます。

TBSの取材クルーも。

TBSの取材クルーも。

LGBT自治体議員連盟ののぼりを持つフジノ

LGBT自治体議員連盟ののぼりを持つフジノ

明日も研修があります。

終了後には、『東京レインボープライド』のパレードにみんなで参加する予定です。



ぜひ神奈川でもLGBT成人式を開催したいです!/今年も「LGBT成人式」に来賓としてお招きいただきました

「LGBT成人式」に今年もお招きいただきました!

本日、『LGBT成人式』が東京・世田谷の砧ホールで開催されました。

LGBT成人式ウェブサイトより

LGBT成人式ウェブサイトより


早くも今年で7回目の開催となりました。

LGBT成人式とは

「ありのままの自分」を誇り、「成りたい人」への一歩を踏み出してほしい、との想いから、2011年度より開催。

成人式をすでに迎えた人も、これから成人式という人も。ありのままの自分で成人式を迎えるかぞくや友人に「おめでとう」を言いたい人も。そんな周りの人たちに「ありがとう」を伝えたい人も。

“もっと好きになれる自分”へ、その第一歩を踏み出そう!

こめられた想い

「成人式」は、「人に成る」と書くけれど「人に成る」ってどういうことなんだろう?

一般的には成人式を迎えたら、大人になるように考えられているけれど、オトナの定義って人によって違うんじゃないかな?

LGBT成人式が、あなたにとって「成りたい人になる(=成人)」ための決意をして

その第一歩を踏み出すきっかけの日になりますように。

(『LGBT成人式』ウェブサイトより引用)

ありがたいことに、今年もフジノは『来賓』としてお招きいただきました。

来賓席のフジノの名札、嬉しいです

来賓席のフジノの名札、嬉しいです


都議や区議のみなさん(昨年は国会議員も多数でした)の中で、わざわざ神奈川県から招かれたのは2人だけ。

『あえて神奈川からこの場に招かれるということ』は、『フジノの実績を評価していただいた』と受け止めています。

そんな理由から、ここ数年は年末が近づくたびに、主催者である『ReBit』さんから今年も招待状が届くかどうか、ドキドキしながら待つようになってしまいました。

無事に今年もお招きいただいたということは、

「2017年もフジノのSOGIに関する取組実績は及第点を取れたのだなぁ」

とホッとしています。

かれこれ10年間にわたってSOGIに関わる様々な取り組みを地道に活動を続けてきた訳ですが、この場に立ち会えることは光栄の極みです。

主催者であるNPO法人ReBitのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。

LGBT成人式・会場にて

LGBT成人式・会場にて


4年前の様子はこちら。3年前はインフルエンザで無念の欠席。昨年の様子はこちら。



今年もフジノと横須賀の取り組みをしっかりお伝えしてきました

あなたが大切な行事に出席した時、例えば入学式とか卒業式で、来賓でやってきた政治家に長々と退屈なスピーチをされてゲンナリした経験があると思います。イヤですよね。

自分がイヤだったことは、他人にもすべきじゃない。だから、フジノは政治家に転職してからはとにかく『来賓スピーチ』的なものは避けてきました。

今日だってみんな本音はフジノのスピーチなんかより、まきむぅ(牧村朝子さん)のトークを早く聴きたかったと思うのです。

それでもあえてこの『LGBT成人式』だけは、フジノにとって

「どうか一秒でも長く、一言でも多く、お話をさせて下さい」

と心からお願いしたい大切な機会です。

毎年どんどん進んでいく、フジノと横須賀市の『性的な多様性の保障』の為のいろいろな活動をひとりでも多くの方にお伝えしたいから。

特に、昨年7月に新たに上地市長が就任してからは、横須賀市の取り組みは加速しています。

前市長よりも、社会的にマイノリティの立場に追い込まれている方々の人権を守るという想いが徹底している上地市長。

上地市長とフジノは、市長選挙の前から「当選したら人権施策をもっと進めよう」と固い約束をしていました。

市長選挙中も上地候補は「横須賀のイメージカラーをレインボーにしたい」と演説してくれていました。

当選後の最初の一般質問でも、フジノはSOGIに関する質問オンリーで一点突破をはかった訳ですが、上地市長は100点満点の答弁を連発してくれました。

寄せ書きの前にて

寄せ書きの前にて


ステージでの来賓あいさつは、ついにフジノの番がやってきました。

みなさまへのお祝いの言葉を述べてから、一気にお伝えしました。

「『パートナーシップ制度以外は世田谷にも渋谷にも負けていない横須賀市です。』

このように昨年は申し上げましたが、昨年7月に僕の応援した方が新たに市長に就任して、性的な多様性に関する取り組みはさらに前向きに進んでいます。

新たに条例や行政計画に『性的な多様性の保障』が明記される方向に向かい始めました。

パートナーシップ制度についても議論が始まります。

これからも進んでいく横須賀の取り組みを一緒に応援していって下さい」

という趣旨のことをたくさんお話しさせていただきました。

明らかに他の来賓の方よりも長いスピーチを、ごめんなさい。それでもどうしても報告させていただきたかったのです。

聴いて下さったみなさま、ありがとうございました!



「新成人の辞」に心を打たれました

本日のプログラムはこちらです。

式次第

-開式の辞
-オープニング映像上映
-世田谷区教育委員会の祝辞
-来賓の紹介
-新成人の辞(小野春さん・てつさん・しゅんさん)

〜休憩〜

-トークショー(牧村朝子さん真道ゴーさんじゅんじゅんさん
-世田谷区長の祝辞
-終演

(みなさんはアフターパーティーへ)

特に、小野春さん(『にじいろかぞく』代表)の『新成人の辞』には心を打たれました。

小野さんとフジノはまさに同年代です。

性的な多様性を取り巻く事情は、個人個人で異なるものの、やはり時代的な背景もとても大きく作用しています。小野さんが生きてきたこれまでを語る言葉には、涙が出ました。

さらに、最後に引用した言葉も、フジノがふだん意識していることと全く同じでした。

「観客席ではなく、当事者として競技場に立つ人でありたい」

小野さんについては『バズフィード』が詳しく報じて下さっているので、ぜひご覧下さい。



「ReBit」主催での東京会場は今日で終わりましたが、全国ではこれから開催されますのでぜひご参加を!

NPO法人ReBitが主催しての東京会場での開催は、本日で終わりました。

自主的に実行委員会が立ち上がって「東京での開催を続けたい」という方が現れなければ、今回で東京会場での『LGBT成人式』は終わりとなってしまいます。

けれども今では『LGBT成人式』は全国40会場で開催されるまでに広がりました。

今年も現段階でこれだけの開催予定があります。

全国7会場でLGBT成人式は開催されます

全国7会場でLGBT成人式は開催されます

東京会場では遠くて参加できない、という方もぜひ最寄りの会場でご参加下さい!

そして、東京会場も、どなたか自分たちが実行委員会をやろうという人がきっと立ち上がって下さるはずです。

フジノもひとつの決心をしました。

来年、もしも来年はムリでも再来年、必ず神奈川県内のどこかを会場に、『LGBT成人式@神奈川』を開催したいと思います。

ご協力いただけるという方がおられたら、ぜひフジノまでご連絡下さいね。



後日談:たくさんのメディアにとりあげられました

毎日新聞朝日新聞ハフィントンポストでも報じられました。

毎日新聞より

毎日新聞より


ハフィントンポストより

ハフィントンポストより

会場にはもっとたくさんの報道陣が来ていましたので、フジノが確認できていないだけでもっと多くの記事や映像が報じられていると思います。

他会場の盛況を祈っています。

そして来年・再来年とこれからも良い取り組みが続いていき、さらに将来的には発展的に解消されるというゴールが実現しますように!



「LGBT成人式」に今年も来賓としてお招きいただきました/「成りたい人」になる。その為に政治は全力を尽くします!

「LGBT成人式」に今年もお招きいただきました!

新年早々、本当に嬉しいことに、今年で6回目となる『LGBT成人式』に来賓としてお招きいただきました。

LGBT成人式・会場にて

LGBT成人式・会場にて


一昨年の様子はこちら。昨年はインフルエンザで無念の欠席。

今年もお招きいただいたことはフジノにとって、光栄の極みです。とてもとても嬉しかったです。

来賓席のフジノの名札、嬉しいです

来賓席のフジノの名札、嬉しいです


多くの国会議員、都議会議員、区議会議員が参列する中で、神奈川県から招かれた議員はたった2人だけ。

これまでの頑張りを評価していただいた気がして、すごく嬉しかったです。

主催者であるNPO法人ReBitのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。



SOGIに関わる課題へのフジノと横須賀の取り組みをどうしても知ってほしく

政治家に転職してからずっと続けてきたことがあります。

なるべく『来賓』としてイベントには行かない、ということです。特に、あいさつやスピーチをしなければならない時は。

あなたも、入学式や卒業式やいろんな機会に政治家がやってきては長ったらしい退屈な挨拶を聞かされた体験があると思います。イヤですよね。

自分がイヤだったことは、他人にもしない。

だから、政治家に転職してからなるべく『来賓』としてイベントには行かないようにしてきました。

けれども、今年もお招きいただいた『LGBT成人式』は、フジノの中で他の多くのイベントとは全く位置づけが異なります。

「ひとことでいいから、話をさせて下さい」

と心からお願いしたい、大切な機会です。

約十年ほど取り組んできた、フジノと横須賀市の『性的な多様性の保障』の為のいろいろな活動を少しでも多く知っていただきたいから。

国会議員からは『LGBTに関する課題を考える議員連盟』の会長である馳浩代議士(前・文部科学大臣)のビデオメッセージを筆頭に、初鹿明博代議士池内さおり代議士のスピーチ、福島瑞穂参議院議員や山本太郎参議院議員の祝電など、お祝いの言葉がたくさんありました。

続いて、都議の方々、区議の方々と続いていきます。

事前に頂いた主催者の方からの依頼文には、進行スケジュールの都合から「ひとことお祝いのお言葉をお願いします」と『ひとこと』が強調されていたのですが、みなさんひとことでは収まりません。

寄せ書きの前にて(会場内唯一の撮影許可スペースでした)

寄せ書きの前にて(会場内唯一の撮影許可スペースでした)


そして最後の方にフジノの番がやってきました。

ステージからは参加しておられるみなさんのお顔がとてもよく見えますから、自分の番が来る前にすで退屈であろうことは痛いほど分かっています。

それでもフジノは、なんと5分間ほどもお話しさせていただきました。

ごめんなさいね。でも、どうしても伝えたかったから。

性的指向も性自認もグラデーションのように人の数だけ異なるのが当たり前なのに、日本はその現実に対応した法や制度になっていないし、人々の意識も追いついてきていません。

だけど、横須賀ではたくさんの制度を変えて、たくさんの研修を行なって(保育園・幼稚園・小中学校・学童保育・高校・市役所職員はあまねく担当者クラスから部長クラスまで・人権擁護委員ほか)、学校現場でも地域のコミュニティセンターでもパネル展示や講演会や当事者の方々とのワークショップを積み重ねて、人々の意識を現実に追いつかせようと努力してきました。

けれども、まだまだ不十分な部分があることもしっかり理解していて、それをみなさんと一緒に変えていく強い決意があります。

もしも退屈でつまらないと思われてでも、それでも伝えたいことがありました。長いスピーチを、ごめんなさい。

そして、聴いて下さってありがとうございました!



スタッフのみなさんの心遣いや気配りにとても心を打たれました

まず何よりも、主催者である『NPO法人ReBit』のみなさんのホスピタリティあふれる働きぶりに今年もとても胸を打たれました。

NPO法人ReBitのホームページ(ぜひご覧下さい)

NPO法人ReBitのホームページ(ぜひご覧下さい)


会場は駅から徒歩3分くらい。初めて訪れたフジノでもすぐに分かる場所です。それでも、寒空の下、案内の紙を持ったスタッフの方が立って案内をして下さっていました。

晴天に恵まれたものの、気温そのものは低くてとても寒くて手は冷たくてたまらない、という状況です。辻辻に立っているスタッフの方もそんな中ずっと立っていれば寒くてたまらないはずなのに、笑顔で案内をして下さいました(ありがとうございます!)。

そして会場に到着してからも、細やかな気配り・心遣いに感謝の気持ちばかりでした。

これは来賓だからの対応ではなく、全国・関東のあらゆる地域から参加するみなさまに対して一貫した姿勢なのでした。

参加者の方々が「参加したい」と感じても『実際に参加できるかどうか』というのはまた別で、いまや『LGBT成人式』の知名度も全国的に上がってテレビもメディアもたくさん取材に来る中で、参加への心のハードルはむしろ上がってしまったかもしれません。

それでも「参加しよう」と決めて足を運んで下さった方々に対して、ReBitのみなさんは誰もが居心地の良い空間をつくろうと全力を尽くしておられました。緑色のスタッフ腕章を着けておられたみなさん、本当におつかれさまでした。素晴らしい働きでしたよ!



新成人へ送る言葉に胸を打たれ、トークショーで大いに笑いました

プログラムはこんなです。

式次第

第1部
-開式の辞
-オープニング映像上映
-来賓の紹介
-世田谷区教育委員会教育長 祝辞
-新成人の辞(ゆずまさん、るーみんさん)
-新成人への辞(タキタリエさん)
-トークショー(らーさん、モンキー高野さん、太田尚樹さん)

〜休憩〜

第2部
-自己紹介ゲーム
-ワークショップ
-ご歓談

きっとメディアの報道は『新成人の辞』に集中すると思いますので、当ブログでは割愛します。

フジノが最も胸を打たれたのは、人生の先輩にあたる方からの『新成人への辞』でした。

いわゆる『LGBTQ』とされる若者にとってだけでは無くて、今の時代、全てのこどもたちに必要な人生のロールモデルとなる大人の存在がとても不足していると思います。

親戚のおじさんおばさん、近所の大人、学校の先生、バイト先の先輩、あらゆるところに「ああ、この人みたいになりたいなあ」と思える大人の存在(人生のロールモデル)がこどもたちには必要です。多く居れば居るほど、その子にとって人生の選択肢は広がっていき、豊かになります。

でも、誰もが日々の仕事に追われて生活を送ることで精一杯の今、そういう存在は明らかに減ってしまった、とフジノは感じています。

そんな中、今日の『新成人への辞』を述べて下さったタキタリエさん(合同会社ハチドリ商会・代表)は、本当に素敵でした。

「新成人への辞」を述べたタキタさん(ツイッターより)

「新成人への辞」を述べたタキタさん(ツイッターより)


ああ、こういう方こそまさにロールモデルとして存在してほしい方だ。お話を聴けて本当に良かった、と感じました。

語られた言葉そのものも素晴らしかったのですが、その立ち姿・立ちふるまいも含めて、まさにロールモデルとして最適の存在だと深く感銘を受けました。

タキタさんのようなカッコいい大人がたくさん居てくれたら、こどもたちはその生き方や背中をみながら成長していくことができます。もっとタキタさんのような人にたくさん出会いたい、とフジノ自身が感じました。

6年間経営しておられた表参道のカフェ『gossip』は、その設立を決意した時の使命(まさに歴史的使命が『gossip』にはあったと思います)を終えたので、クローズされたとのこと。

ああ、もっと早く知りたかった。行きたかった。

ホームページで観る『gossip』はとてもリラックスできるカッコいい空間でした。

それにしてもタキタさんを『新成人への辞』に選んだReBit、さすが。ナイス人選でした。

(自分の気持ちばかり書いてしまいました。トークショーなどの様子についてはのちほど改めて記します)



後日談:たくさんのメディアにとりあげられました

共同通信社によって全国に配信されるとともに、朝日新聞・産経新聞でも報じられました。

産経ニュースより

産経ニュースより

テレビ朝日(AbemaTV?)でも取り上げてくれました。

FNN「ユアタイム」では特集が報じられました

FNN「ユアタイム」では特集が報じられました


翌日(16日)夜にはフジテレビ『ユアタイム』でも特集が報じられました。



「多様な性、知っていますか?」パネル展示・図書コーナーが始まりました(2016年)/3年目は「市内2ヶ所→5ヶ所」開催!フジノの提案、実現しました

世の中は「男」と「女」の2つだけではないし、「異性を好きになる」だけではありません

かつては、男と女という『2つの性別』だけが存在すると考えられていました。

かつては、『異性を好きになることだけが当たり前』だと考えられていました。

でも、どちらも間違いです。

『性的指向』(Sexual Orientation)と『性自認』(Gender Identity)は人の数だけグラデーションのように様々に存在していることが今では分かっています。

最近メディアでは大ブームになり、『性的な多様性』についてすさまじい勢いで報じられるようになりました。

メディアでは『LGBT』や『性的マイノリティ』という単語を使っています。

ただ、これらの単語は正確ではありません。

『マイノリティ』ではありませんし、『LGBT』(=レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)という4つだけ存在している訳では無いからです。

現実を正確に表現していません。

そこで、フジノはより現実に即して『「性的な多様性」の保障』とか『SOGIに関する政策』と表現しています。



横須賀市は「性的な多様性を啓発するパネル展示・図書コーナー」を2年前から開催してきました

さて、横須賀市では『性的な多様性』を保障する為の取り組みをこれまでたくさん行なってきました。

その1つとして、2014年からパネル展示・図書コーナーの設置を毎年行なっています。

横須賀市プレスリリースより

横須賀市プレスリリースより


1年目は、『1.市役所でのパネル展示』と『2.南図書館での図書コーナー設置』でした。

横須賀市の公式ツイッターアカウントでも広報しています

横須賀市の公式ツイッターアカウントでも広報しています


2年目は、『1.市役所でのパネル展示』と『2.北図書館での図書コーナー設置』でした。



2年間の取り組みを受けて、フジノはさらに開催場所の工夫と回数を増やすことを提案しました

この2年間の取り組みを受けてフジノは、市長に対して質問と提案を本会議で行ないました。

  1. 2年間の効果の分析

  2. 開催場所の拡大(特に、児童・生徒の目に触れる学校への展示の必要性)

質疑応答は下のとおりです。

2015年3月2日・本会議・個人質問

フジノの質問

『多様な性、知っていますか?』パネル展示の2年間の効果の分析と、2015年度における開催場所の拡大、特に児童・生徒の目に触れる学校への展示の必要性について

いわゆる性的マイノリティとされる方々のことを正しく理解していただくとともに、「多様性が保障される社会こそあるべき社会なのだ」と広く市民の皆様に啓発する活動として、本市は2013年度から『多様な性、知っていますか?』パネル展示を実施してきました。

【質問1】
1.「市役所北口玄関ホール」と「図書館」において開催してきたパネル展示の2年間の効果をどのように分析、評価しているのでしょうか。

【質問2】
2015年度はさらに小・中学校、高校、特別支援学校など、子どもたちの目に直に触れる場所にパネル展示を積極的に行っていくべきではないでしょうか。

また、公共施設については図書館だけではなく、行政センター、コミュニティセンターを初めとするあらゆる場所への拡大が必要ではないでしょうか。

市長の答弁

性的マイノリティに関するパネル展示の効果の分析と評価について御質問をいただきました。

【答弁1】 
パネル展示はお互いの性のあり方を認め合い、「本当のキモチ」を言いやすい社会を目指すことを目的に、平成25年度から市役所の展示コーナーや図書館で開催してきているところです。

開催に際しては、広報よこすか、市のホームページ、ツイッターや庁内放送でも周知をしていて、多くの方にご覧いただけたものと受けとめています。


【答弁2】 
次に、パネル展示の学校での実施と公共施設での展示場所拡大について御質問をいただきました。
 
パネル展示については、今後も実施することとし、展示場所も拡充していきたいと考えていますが、まずは行政センターやこれまで実施していない図書館での開催を検討してまいります。



以上のような答弁を得られました。

残念ながら『学校でのパネル展示』については、前向きな答弁は得られませんでした。

けれども、さらにコミュニティセンターなど開催場所を増やしての開催は前向きな答弁が得られたのです。



「性的な多様性を啓発するパネル展示・図書コーナー」の開催場所が増えました!

そして、今年は実際に5カ所をツアーしていくことになりました!

下がプレスリリースです。

パネル・図書展示「多様な性、知っていますか?」について

性的マイノリティ(同性愛者、性同一性障害など)の人たちの多くは、性に対する偏見や無理解から、子どもの頃から「自分はひとりぼっちだ」と感じたり、いじめられたりした経験があります。そのことが、自殺の問題にも深く関係があると言われています。

お互いの性のあり方を認め合い、差別のない社会を目指すため、下記のとおりパネル展示および図書展示を行います。

なお、パネルの制作は、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」によるもので、東京都の「平成24年度地域自殺対策緊急強化補助事業」の助成を受けて作成されたものです。

日時 会場
11月9日(水)~15日(火)
9時30分~17時20分
(木・金曜日は19時20分まで)
※11月14日(月)休館日
南図書館2階
※図書展示を同時開催
11月17日(木)~23日(水)
9時~21時
田浦コミュニティセンター3階
11月25日(金)~12月1日(木)
10時~21時
横須賀モアーズシティ8階
12月8日(木)~15日(木)
9時~22時
生涯学習センター5階
12月19日(月)~22日(木)
8時30分~17時
市役所1階展示コーナー

という訳で、今日は最初の開催場所である南図書館を訪れて、実際の様子を観てきました。



南図書館では1階と2階の両方に展示してくれました

京急久里浜駅から徒歩10分ほどの所に南図書館はあります。

南図書館に向かいました

南図書館に向かいました


玄関の自動ドアを入る前の『お知らせ版』にさっそく表示がありました!

玄関前のお知らせ版

玄関前のお知らせ版


正面玄関を入ると、目の前に『企画コーナー』があります。

正面玄関を入るとすぐ真正面に企画コーナーがあります

正面玄関を入るとすぐ真正面に企画コーナーがあります


司書のみなさんが『性的な多様性』に関してじっくりと選書してくれた本が並べられています。

上の段から順番に選書を観ていきましょう

上の段から順番に選書を観ていきましょう


フジノが所持している本もたくさんありました。

その一方で、「さすが司書のみなさんの選んだ本だ!」と驚かされる本もたくさんありました。

1番上の段

1番上の段

2段目の本

2段目の本


フジノが提案して実現した、2014年からスタートしている市内での交流会『Cafe SHIPポートよこすか』を紹介するポスターも貼り出されています。

横須賀市が開催している市内での交流会(Cafe SHIPポートよこすか)のポスターも掲出されています

横須賀市が開催している市内での交流会(Cafe SHIPポートよこすか)のポスターも掲出されています


続いて、2階にあがってみましょう!



2階は勉強する学生たちの目に止まる場所です

2階のパネル展示コーナーは、とても工夫されていてフジノは感激しました。

2階に上がるとこのようになっています

2階に上がるとこのようになっています


上の写真が、階段をあがって2階の廊下を真正面に観たものです。

下の写真は、廊下を突き当りまで行って、撮影したものです。

反対側から見るとこのようになっています

反対側から見るとこのようになっています


パネル展示の前にて

パネル展示の前にて


2階には、学習室があります。

受験勉強をする学生たちが毎日こちらの学習室に通っています。この廊下の前を通らなければ学習室には入れません。

学習室に入るには必ずパネルの前を通ります

学習室に入るには必ずパネルの前を通ります


この廊下にパネルが展示されていますので、学生たちは必ずこのパネルが目に入ることになります。

司書の方々のアイディアは本当に素晴らしいです!

学習室の入り口です

学習室の入り口です


本日も学習室には、勉強の為に若い人たちが何人も居ました。どうかパネルを観て下さいますように!

メッセージ

メッセージ


全ての会場には、アンケート用紙を用意してあります。

ここで頂いたご意見は、市民意識を知るとても大切なものです。ぜひご意見を記して下さいね。

アンケートも募集しています

アンケートも募集しています


とても良い『パネル展示』『図書コーナー』になりました。

実現に尽力してくれた、市民部人権・男女共同参画課のみなさん、ありがとうございました。

ご協力いただいた南図書館のみなさん、ありがとうございました。

市民のみなさま、各会場のお近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧下さいね!



横須賀市HPに「性的マイノリティに関する相談窓口」が掲載されます

NPOを紹介するだけだった市HP

性的マイノリティとされる方々の相談窓口の必要性、特に「性的マイノリティに関する相談を受けられるとしっかり明示した相談窓口」の必要性を、フジノは2008年から5年にわたって繰り返し訴えてきました。

その結果、数年前に一歩前進しました。

横須賀市のホームページ(くらしの人権相談のコーナー)に「性的マイノリティ」について初めて記述することができました。

2013年2月20日現在の横須賀市ホームページ

2013年2月20日現在の横須賀市ホームページ


とはいえ、記述はこれだけでした。

また、セクシャルマイノリティ(同性愛者、性同一性障害など性的少数者)の方々が集まるコミュニティスペースをお探しの方は、下記の関連リンクをご参照ください。



横浜で長年にわたって活動して下さっている『NPO法人SHIP』のホームページへのリンクを貼って、そちらを紹介しているのみでした。

これでは、苦しみのまっただなかにある方々のこころに届くはずがありません。

苦しくて声もあげられずにいる方々は「誰かに聴いてほしい、でも話したらもっとつらい想いをするかもしれない」と悩み迷っています。

そんな時、市の相談窓口こそ、こちらから「性的マイノリティに関する相談をお聴きします」「あなたの声を聴かせて下さい」と語りかけて、しっかりと信頼してもらえる存在でなければならないはずです。

そこで改めてフジノは2011年9月議会の一般質問において、市長に対して「相談窓口の明示」と「積極的な広報」の必要性を訴えたのでした(質疑はこちらをご覧下さい)。

2011年9月のフジノ。なんか若

<div class=

いですね〜” width=”450″ height=”390″ class=”size-full wp-image-5886″ /> 2011年9月のフジノ。なんか若いですね〜

それから1年5ヶ月が経った今日、市民のみなさまに良いお知らせをお届けできることになりました!



新たに「相談窓口」が掲載されます

本日、市民部長から全議員宛に下のとおり報告がありました。

ついに市役所の中に自らが相談窓口を持つことになりました。

「性的マイノリティの相談窓口の紹介」HPの掲載について

横須賀市ホームページに、性的マイノリティ(同性愛者、性同一性障害など性的少数者) であることによって悩みを抱えている方々の相談窓口を、平成25年2月22日から掲載します。

「人権に関する相談」のほか「青少年教育相談」や「こころの相談」などで、対象者別にお話を伺います。

なお、各相談窓口は専門の相談機関ではなく、また性同一性障害を診断する機関でもありません(『人権に関する相談』以外の来所相談の場合は、電話予約が必要です)。

1.人権に関する相談

連絡先 人権・男女共同参画課
電話822-8219 FAX822-4500
時間 毎月第1・第3木曜日 13:00~15:30
*祝祭日、年末年始を除く
場所 市役所 市民相談室(本館1階31番窓口)
対象者 制限はありません



2.青少年教育相談

連絡先 こども青少年支援課
電話823-3152 FAX828-4556
時間 月~金曜日 9:30~17:00
*祝祭日、年末年始を除く
場所 はぐくみかん(市役所裏)5階
対象者 6歳から概ね20歳までの青少年とその家族



3.児童に関する相談

連絡先 児童相談所
電話820-2323 FAX826-4301
時間 月~金曜日 8:30~17:00
*祝祭日、年末年始を除く
場所 はぐくみかん3階
対象者 18歳未満の子どもとその保護者及び関係者



4.こころの相談

連絡先 保健所健康づくり課こころの健康係
電話822-4336 FAX822-4874
時間 月~金曜日 8:30~17:00
*祝祭日、年末年始を除く
場所 逸見のウェルシティ市民プラザ3階12番窓口
対象者 本人・家族

(以上です)

横須賀の取り組みがまた一歩前進しました。

先日お知らせした『性的マイノリティに関する施策(案)』市長との意見交換に続いて、今年はどんどん市民のみなさまに良い報告ができると思います。

これからもしっかりと取り組んでいきますので、どうかみなさまのご意見をどんどんお寄せ下さいね。



発言通告書(その4)市長部局による性的マイノリティ支援の取り組み強化について

4.市長部局による性的マイノリティ支援の取り組みを強化する必要性について

今年度の人権施策推進会議の議題には『性的マイノリティの人権について』が加えられ、長年現場で支援に取り組んできたNPOの代表者が新たに委員に委嘱された。

しかし、実際に開催された人権施策推進会議では、事務局である人権・男女共同参画課は消極的な姿勢に終始し、性的マイノリティ支援には法的根拠が無い、本市に担当する主管課が無い、などの発言をしたり、事務局による資料の提供も無く、結果的に推進会議での議論も低調に終わった。

このまま何の支援策も進まなかった場合、新たに委員に加えられた方がスケープゴートにされてしまいかねないと私は危惧している。

市長部局による性的マイノリティ支援の取り組みを強化する必要性について、以下の5点を問う。

(1)性的マイノリティ支援の根拠は「横須賀市人権施策推進指針」ではないのか

本市は2007年に『横須賀市人権都市宣言』を行ない、2009年には宣言に基づいて「横須賀市人権施策推進指針」を策定した。その中で「性的マイノリティの人権」が人権課題であること、問題への認識を深め、的確な施策を検討し展開していくことを明記した。

この「指針」こそ、本市が性的マイノリティ支援に取り組まねばならない明確な根拠ではないのか。


(2)市長は、性的マイノリティ支援の根拠を明確化すべきではないか

事務局が述べたように、性的マイノリティ支援は根拠法が無い為に十分に取り組めないと言うのであれば、市長がその根拠となる位置づけを明確化すべきである。

①性的マイノリティ支援の担当部局を市長が明確に指定すべきではないか

②性的マイノリティ支援を本市の取り組みとして位置づける為の条例化を検討すべきではないか

③「(仮称)第4次横須賀市男女共同参画プラン」に性的マイノリティ支援を盛り込むべきではないか

根拠法が無くとも、国では「第3次男女共同参画基本計画」において性的マイノリティへの対応が盛り込まれている。

本市では現在「(仮称)第4次横須賀市男女共同参画プラン」の改定作業を行なっている。ここにも性的マイノリティ支援を盛り込むべきではないか。

(3)市長は、市長部局の性的マイノリティ支援の取り組みの現状をどう考えているのか

これまで本市は性的マイノリティ支援に熱心に取り組んできたと私は考えていたが、今回の人権施策推進会議を契機に改めて振り返ってみた。

すると、様々な取り組みを行なってきたのはあくまでも教育委員会と保健所健康づくり課感染症対策係であって、市長部局では無いことに気づいた。

同じ市役所という組織であるにも関わらず、教育委員会・保健所と市長部局との間で、問題意識や取り組みの成果や課題などが共有されておらず、何故ここまで乖離しているのかと強い疑問を感じた。

市長は市長部局の取り組みの現状をどのように考えているのか。

(4)市長は、性的マイノリティの当事者の方々とお会いする意思はあるか

教育長を筆頭に教育委員会が熱心に性的マイノリティ支援に取り組んできた理由を改めて考えた時、平成20年9月議会で私は教育長に対して性的マイノリティの当事者である学生たちと実際に会っていただきたいと提案した所、快諾していただき、実際に教育長・部長・課長が意見交換をしてくれた。さらに、この分野の第一線の研究者とも継続して対話していることに思いが至った。

一方、市長部局の取り組みの弱さは、当事者の生の声を聴いていないからではないか。

そこで市長に提案したい。

市長は、性的マイノリティの当事者の方々とお会いして、生の声に耳を傾ける意思はあるか。



NPO法人SHIPが報じられました/性的マイノリティ当事者の「交流スペース」を作りたい!

NPO法人SHIPが大きく報じられました

けさの神奈川新聞で、NPO法人SHIPの活動がどーんと大きく報じられました。

2012年9月3日・神奈川新聞より

2012年9月3日・神奈川新聞より

『NPO法人SHIP』代表の星野慎二さんには、今年から横須賀市の『人権施策推進会議』の委員に就任していただきました。

来月10月18日に開かれる『人権施策推進会議(第3回)』ではセクシャルマイノリティの人権施策をテーマに議論が行なわれます。



交流スペースは全国に必要、まず横須賀に作りたい!

ところで、『NPO法人SHIP』による交流スペースなどの活動がこれだけ社会的に大きな意義を持つにも関わらず、プライバシーを保つ為のスペースの確保や交流スペースを維持していく為の資金集めなどの課題が挙げられています。

さらに、県内外から訪れる若者たちにとって交通費の負担が大きいことなども挙げられています。

フジノはこの問題について、昨年の9月議会12月議会で市長へ一般質問を行ないました。

『NPO法人SHIP』が行なっているような交流スペースは本来、全国に必要なものだと考えています。

そこで、フジノはまず横須賀に交流スペースを作りたいのです。

市長への提案から9ヶ月が過ぎてなかなか横須賀市の動きが見えてこないので、先日、星野代表とお会いした時にも相談にのっていただいたのですが、とにかくまずフジノが何らかのスペースを借りるなりして、毎月1回、星野代表に横須賀に来ていただいて、交流スペースを試行的に始めてみたいと思っています。

今この瞬間にも困っている人たちがたくさんいるのに行政が動くのを待っているだけでは遅いのです。

だから、どうか関心のある方はフジノたちの取り組みに一緒に協力してくれませんか?

この件については、機会をとらえてまた報告しますね!



性的マイノリティ施策を前進させる為に「当事者代表の委員」としてSHIPの星野慎二さんが孤軍奮闘してくれています!/人権施策推進会議

人権施策推進会議の前にSHIP代表・星野慎二さんとランチしながら作戦会議です

今日は、『NPO法人SHIP』代表の星野慎二さんと待ちあわせて、市役所のそばにある『汐カフェ』でお昼ごはんを食べながら意見交換をしました。

汐カフェのおいしいごはん

汐カフェのおいしいごはん


『汐カフェ』はおいしい野菜をたくさん食べさせてくれるとてもオススメのカフェです。お昼時に市役所に来る用事がある方はぜひ立ち寄ってみて下さい。

*残念ながら『汐カフェ』は2014年6月30日をもって閉店してしまいました。

新たなスタートを切った『SHIP』の近況をはじめ、先日開催された『AIDS文化フォーラムin横浜』の感想や

いわゆる『性的マイノリティ』とされる立場に置かれた横須賀のこどもたちの現状や

『SHIP』に寄せられる横須賀市民の方々からの相談状況など

1時間半にわたって、意見交換ををさせていただきました。
 
ものすごく貴重な機会でした。



新著「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」おすすめです!

ところで、下の本が先日出版されました。

「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」松本俊彦編、日本評論社、2012年

「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」松本俊彦編、日本評論社、2012年


『こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』(松本俊彦編、日本評論社、2012)です。

この本の『恋愛と性』の章の中で、『セクシュアルマイノリティと思春期』に要注目です。

執筆したのは、『NPO法人SHIP』代表の星野慎二さんと宝塚大学の日高康晴先生のお2人です。

お2人はフジノにとって『性的な多様性の保障』をすすめる上で、重要な視点に気づかせて下さる、とても大切な存在です。

すさまくじお忙しい方々であるにも関わらず、横須賀市のSOGIに関する施策(セクシャルマイノリティ支援の取り組み)の為にたびたび横須賀に足を運んで下さって、本当にありがたいです。



当事者代表の委員として星野慎二さんが「横須賀市人権施策推進会議」に出席しました

さて、ランチミーティングの後は市役所へ移動です。

『第2回横須賀市人権施策推進会議』の会場へ向かいました。

人権施策推進会議の会場前にて

人権施策推進会議の会場前にて


星野慎二さんは『委員』として会議に出席する為です。

フジノは『傍聴者』としてその場に存在することで、会議を後方支援する為です。

以前に記したとおり、今年度から新たに星野慎二さんが『人権施策推進会議』の『委員』に正式に委嘱されました。

この人選は、フジノにとってまさに快挙でした。

「私たち抜きに私たちのことを決めないで」

という、あらゆる『当事者運動』にとって最も象徴的なフレーズがあります。

『セクシャルマイノリティの人権施策』について議論する場に『セクシャルマイノリティ当事者』の声を代表できる存在がいなければ、それは空理空論に過ぎません。

長年にわたって『セクシャルマイノリティ支援』に取り組んできた星野慎二さんが、この会議の委員として選ばれたことは『当事者運動』の原点にあたる理念を実現するものです。
 
横須賀市の決断をフジノは高く評価しています。



「当事者不在はダメ!」なのに、もう1つのテーマでは当事者委員が誰もいません

一方で、その理念の実現に向けての横須賀市の努力はまだまだ不十分だと言わざるをえません。

今年度、市長から諮問されたテーマは2つです。

  1. 『外国籍市民』
  2. 『セクシャルマイノリティ』



の2つのテーマです。

スケジュール(予定)では、第1回~第2回で『外国籍市民』の人権施策を取り上げ、第3回~第4回で『セクシャルマイノリティ』の人権施策を取り上げて、市長への意見をまとめます。

本日(第2回)は、前回に続いて『外国籍市民の人権施策』について議論がなされました。

しかし、委員メンバーに外国籍市民はひとりもいません。

この会議の場に、当事者である外国籍市民が誰もいないままに議論が続けられたことに、フジノには強い違和感が残りました。

「私たち抜きに私たちのことを決めないで」

この原点に立てば、外国籍市民(大人であれこどもであれ)の本人が、この場で発言する機会を与えられていないのはおかしいです。



星野慎二委員も全てのセクシャルマイノリティの立場を代表することはできません

同じように、星野さんが正式に『委員』に委嘱されたことは快挙ですが、セクシャルマイノリティの全ての立場を代表している訳では無いこともまた事実です。

LGBTQという言葉がありますが、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニングの5つの立場を省略した単語です。

しかしLGBTQの5つの立場だけでなく、アセクシュアル・パンセクシャル・Xジェンダーなど、セクシュアリティはさらに多様です。

星野さんおひとりが『委員』になったからといって、星野さんおひとりに全てのセクシュアリティを代表していただくことはムリです。

もっともっと様々な立場の当事者の方々の声に耳を傾けるべきなのです。

そうでなければ、当事者抜きに、人権施策が作られてしまう。とてもおかしなことなのです。

正式な委員を今から増やすことは現実的にムリかもしれません。

けれども、例えば『参考人』といった形などで 『人権施策推進会議』の場に、もっとセクシャルマイノリティ当事者の方々が発言できる場を設けるべきです。

もっともっと知恵を出し合って、より良いものをつくりあげていくべきです。

その為の努力を、政治・行政は絶対に惜しんではいけない。フジノは固く信じています。



次回は10月です。ぜひ傍聴にいらしてください!

次回(10月18日・午後)は、ついに『セクシャルマイノリティの人権施策』についてです。

どうか関心のある方々はぜひ傍聴に足を運んで下さい。

1人でも多くの方の声を届けに来て下さいね。

こころからお待ちしています!



ついに「人権施策推進指針」が完成しました/性的マイノリティが人権課題として明記されました!

ついに「人権施策推進指針」が完成しました

長年にわたって追い続けている取り組みが、フジノにはいくつもあります。

その1つが『人権施策推進指針』の策定です。

あらゆる人権課題の中でも、特に『性的マイノリティ』についてフジノは強く関わってきました。

この『指針』の中に、『性的な多様性の保障』をハッキリと記させる為に働きかけてきました。

市民のみなさまの生の声を反映させたくて、フジノのこの活動日記でも何度もご協力を呼びかけ続けました。

さらに、性的な多様性の保障の為に活動するとても素晴らしいサイト『デルタG』にもご協力していただいて、全国のみなさまからご意見をいただきました。

昨年2月の『横須賀市人権都市宣言』発表を受けて、昨年3月11日に『人権懇話会』から『(仮称)人権施策推進指針』提言書(案)が提出されました。

この提言書をガイドラインとして、昨年7月には、関係課長11名で『プロジェクトチーム』を結成し、実際の『指針』作成が始まりました。

9月には、このチームが作った案を市役所内で全庁意見照会し、さらに11月には市民のみなさまにパブリックコメント手続きを行ないました。

こうした長い時間をかけた末に、今日、正式に『横須賀市人権施策推進指針』が発表されたのです!




ようやくできました。

「実行することにこそ意味がある」

と考えているフジノにとって、指針(ガイドライン)を作成するのに、これではあまりにも時間をかけ過ぎたと感じています。

...ともかく、中身を読んでみましょう!



「性的マイノリティの人権」が「人権施策推進指針」に記されました

『指針』の最後の方、20ページです。




『第3章2.(8)④性的マイノリティの人権』の項目です。

第3章 人権施策の基本的な方向

2.分野別課題解決への基本的な方向

(8)その他の人権課題

⑧ 性的マイノリティの人権

例えば、性同一性障害者(*3)は、現在、日本全国で約5千人いるとも言われています。

性同一性障害に対する救済制度として「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が制定されましたが、この法律の適用対象になっている人は1割程度と言われています。

社会における現状は、性同一性障害者を受け入れる環境がいまだ整っているとは言えない状況にあります。

さまざまな性的マイノリティに対して、「ふつう」ではないとして、偏見を持ち、差別、蔑視し排除することをなくし、社会の多数派と異なる生き方を認める社会を構築していく必要があります。

また、これに加えて欄外の注記1と3も該当する部分でしょう。

(欄外の注)
*1 性的マイノリティ
性的少数者と訳される。

性同一性障害者や同性愛者、両性具有者など、性をめぐって、社会的に差別を受ける恐れのある人々の総称。

*3 性同一性障害者
性別に関する自己意識と身体上の性別とが一致せずに苦しむ人たち。



うーん、いかがでしょうか?

フジノはこれまで繰り返し訴えてきたことは、

「『性的マイノリティ』=『性同一性障害』」ではない!

ということでした。

本文の大部分では『性同一性障害』のみに触れており、ラスト4行になってようやく「さまざまな性的マイノリティに対して」とし、欄外の注記1においては「性同一性障害者や同性愛者、両性具有者など」とその対象が拡大されて定義されています。

これを「一歩前進」と受け止めるべきなのでしょうか。

注記の「など」には当然ながら『バイセクシュアル』『アセクシュアル』『クエスチョニング』なども含まれる、と寛大に受け止めるべきでしょうか。

それともやはり本文そのものに『性同一性障害』だけではなく『同性愛』『バイセクシュアル』などが明記されるよう再びフジノは提案していくべきでしょうか。

フジノが本会議で行なった一般質問に対して下卑た笑い声や差別的なヤジが飛ぶような保守的なまちであっても、ここまで歩みを進むことができたということを一歩前進と受け止めるべき...?

いや、それは違うな。やっぱり違う。

保守的なまちであろうがなかろうが、「絶対に人権を守るのだ!」という信念をこそ、保守すべきです。

やっぱり文章にもきちんと全て明文化することが大切ですよね。

その文章をもとにして今後、具体的にどんな取り組みによって差別・偏見・スティグマを無くしていくのか、という行動が決まっていくのですから。

この点について、ぜひ改めてみなさまの生の声をお聞きしたいです。

全国のみなさま、ぜひご意見ください。よろしくお願いします。



後日追記(2015年1月22日)「性分化疾患」について

『指針』の中に、現在では使用されていない差別的な表現があることを当事者の方からご指摘いただきました。

そこで、すぐに対応を担当部局とともに検討して、改善を行ないました。

詳しい経緯はこちらをご覧下さい。

よろしくお願いします。